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第5回 浅田宙さん  
『出会い』
『関心』


浅田宙さん
1986年5月9日

人間という動物に興味があり、日々その研究対象を探している。特殊な人間が好み。人間の形成する社会し、文化、宗教が気になる朝はパン

 

 
             『出会い』

 旅行中に出会って、とても印象に残っている少年がいる。彼は6歳く

らいで、両親を知らない。毎日自分決まった場所で、観光客に物乞い

をして暮らしている。そのため英語がとても上手かった。その日彼は

私のとことへ駆けて来て「プリーズ、プリーズ」と言って手を差し出

した。

 
 私はこういう時は時折何かを与えるが、基本的にいつも「ノー」と

言う。何かを与える事が実際に彼らの助けになっているとしても、彼

らに甘えを生んだり、プライドを無くさせたり、稼ぐ術を持たなくな

るという危惧があるからだ。これは私のエゴであると思う。しかし本

当にこれでよいのかといつも悩んでいた。


 「ノー」と言う私に彼は突然上着から紙を取り出して「買って」と

言った。それは何かの絵の模写だと思われる、裸体の子供を描いたデ

ッサンだった。お世辞にも上手とは言えない。しかし私はそれを買っ

た。


 路地に入って二人でクッキーを食べながら、彼のスケッチブックを

見せてもらった。小さなノートに鉛筆で沢山の絵が書かれていた。し

ばらく話をしていると、彼は私にスケッチブックが欲しいと言った。

私は彼のその言葉に自分で努力して生きていこうとする気持ちが溢れ

ているように感じて、とても感激した。スケッチブックとペンを買っ

て渡した。「もっと上手にならないとダメだよ」と一言付け加えた。


 この出来事は私のそれまでの葛藤を払拭した。何かに対して与えた

り協力したり支援したりする時、その方法と手段を変える事で、全く

作用が変わってくるのだ。彼はきっと私の渡したスケッチブックに絵

を書いてそれを売っている。私が何をしても恐らく彼が望むような事

をしてやる事はできない。だからそれが私に出来る精一杯の小さな事

だった。





               『関心』

 世界にもっと目を向けること。それが自分と世界を近づける為には

一番効果的だ。情報化社会と呼ばれる現代だ。ニュースや新聞を見た

り、インターネットを開いたりすると海外のことなどたやすく知るこ

とができる。現在のこと、過去のこと、未来のこと、何でも調べられ

る。そうやってまず普段から海外で起きていることを自分の身近に感

じないと、国際支援活動をするのは難しいと思う。


 
 例えば街角で国際支援を訴えて募金活動にをしている人に協力している人

に募金するにしても、どういった内容で、どれが誰の何の役に立つのかを知

っている方が、気持ちが前向きになる。どこかの団体が何かのイベントをし

ていても、普段から少しでも、海外や身の回りを気にしているのとそうでない

のとでは、情報を捉えるアンテナの高さが違う。


 前にも述べたが、国際支援活動を行う場合、そのような人々の関心があっ

て初めてそれが成立するので、いかに多くの人に関心をもってもらうというこ

とが、より効果的な支援ができるのかに影響してくる。私はその人々の関心

を誘うことも、重要な国際支援活動であると考えている。その方法は様々あ

るだろうが、まずそこがしっかりできれば、より、それぞれが思い描く理想の

支援へと近づくのではないだろうか。

 

                             

 

 

 

 

 

 

 
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