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第1回 飯田洋平さん

『二十歳の君へ』『前進の仕方』

飯田洋平さん。1985年6月27日生まれ。
非営利団体ASIAN MONKEY

(2006年4月設立) を、
立命館大学在学中に設立。
就職後も団体代表として活動。
カンボジアにおいて、ゴミ山の人々を、
カンボジア人の現地ボランティアスタッフと
共に支援している。

yohei ida 


『二十歳の君へ』


 
 ASIAN MONKEY
代表の飯田洋平です。僕は19のときにたまたま

 

カンボジアを訪れて、今ではちっぽけな団体を運営するようになって

 

しまいました。いろんな人が「偉いね」とほめてくれますが自分では

 

そんなこと感じたことはありません。

 

 

 この活動をはじめた頃は「日本人なんか死んじまえ」と思ってい

 

ましたし。目覚ましテレビで悲しいニュースを聞くたびに「ざまー

 

みろ」と思いました。自分なんか生きていて意味がないと思いまし

 

たし、死んだほうがましということばかり考えました。とにかく日

 

本という国、自分を憎んでいました。そのうちに人相が悪くなった

 

し、トゲトゲした言葉ばかりが口から溢れました。

 

 

 それが一年以上続いていましたが、ある日ふと、憎み疲れました。

 

 なんだか自分がかわいそうでしょうがなくなりました。自分はたま

 

たま幸せで、それはそれで喜べばいいのに、自分のことを責め続け、

 

幸せを幸せと感じることのできない自分自身が哀れになりました。

 

それと同時に僕と同じように日本という国全体が自分で自分を責め

 

ているような気がしてきました。

 

 

 若者たちの多くがまるで日本に生まれたことを恥じているように

 

見えます。僕はそんな人たちに大丈夫だよと伝えたいです。みんな

 

一生懸命やっています。みんな100点満点です。

 

 

 今できなくても、明日できるかもしれません。学生時代は終わっ

 

ても人生はなかなか終わってくれません。だからできることは増え

けます。安心して今日を生きてください。






『前進の仕方』



 自分が正しいかどうかはわかりません。少なくとも正しいことをや

っているなんて思ったことはないです。失敗の連続です。カンボジア

人を傷つけてしまったと感じたこともありますし、実際傷つけたこと

もあると思います。


 
 僕はチームの言いだしっぺなものですから、必然的に失敗は全部僕

のせいなんですね。それまでは、なにかと政府が悪いだとか、なんだ

とか、もう人のせいにしていましたが活動を始めてからは、自分が頑

張らなかったからだ、とかそういう風に思えるようになったんです。

だから僕は自由になれました。責任を背負うから自由になるわけで

す。


 
 責任を取るっていったって、「すまん、俺のせいだわ」と言うだけ

なんですがね。所詮、僕は大学生だったので「すまん」で済む範囲ぐ

らいのことしかやれませんでしたが、意外とその範囲が広かった気が

します。



 「君のやり方は間違っている」そういう批判を受けたこともありま

す。そうかもしれません。活動を始める前はとにかくそういう批判を

恐れていて「正しい」ということを探していました。しかしその間、

前に進んでいる気がまったくしませんでした。「正しい」ということ

はないのかもしれないと感じています。



 本当に大切なのは「正しいとはなにか」ではなくて「自分はどうし

たいのか」という質問でした。「こうしたい」があってそれを目指

 

す、その過程で受ける批判、ぶつかる壁、結果は全部、自分の責任

です。

         だから僕は前に進めます








 

 

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